国際政治学者 株式会社山猫総合研究所代表

三浦 瑠麗

みうら るり

三浦 瑠麗

1980年神奈川県生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程及び公共政策大学院専門修士課程修了。東京大学政策ビジョン研究センター講師等を経て2019年より現職。テレビでも活躍する一方、旺盛な執筆、言論活動を続ける。

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子どもの心はあけすけで、かなしみも喜びも鮮烈です。ただ、大人になったわたしたちの感情の振れ幅は狭くなり、時間の価値も小さくなっています。子育てとは、ふたたび新鮮な「世界」を味わえるということ。どうぞあの頃の自分を発見してみてください。

モモ

モモ

ミヒャエル・エンデ 作/大島かおり 訳
岩波書店 3,080円(税込)

時間どろぼうが人々から盗んだ大切なもの。それは親しい人を気に掛ける時間。ゆっくりとくつろいだり、何でもない遊びをしたりして「無駄にする」時間。人とのふれあいという意味においては、コロナ時代に子どもたちが失ったものについて親も考えさせられるかもしれません。わが家は毎晩1章ずつ読み聞かせをしました。

やかまし村はいつもにぎやか

やかまし村はいつもにぎやか

アストリッド・リンドグレーン 作/大塚勇三 訳
岩波書店 770円(税込)

リンドグレーンは徹底した子ども目線の作家。それぞれのストーリーは他愛のないように見えて、生き生きとした描写で人々の生活や喜怒哀楽を浮かび上がらせる名作です。森や山に親しむ機会が減り、また子沢山なご家庭が少なくなった現代、昔ながらの生活が一つ一つ新鮮に映るでしょう。わたしも子羊を学校に連れていきたい!と言い出すかも。

マフィンおばさんのぱんや

マフィンおばさんのぱんや

竹林亜紀 作/河本祥子 絵
福音館書店 990円(税込)

わたしがちいさい頃に大好きだった絵本です。家のなかいっぱいに膨れ上がるパンをおすそ分けするという絵本ならではの結末がすてき。ちいさい頃どんなパンが好きでしたか。ほしぶどうやチョコレートや、いろいろ飾りつけをする箇所も、なんだか読んでいるとお腹がすいてしまいます。

ロッタちゃんのひっこし

ロッタちゃんのひっこし

アストリッド・リンドグレーン 作/イロン・ヴィークランド 絵/山室 静 訳
偕成社 1,320円(税込)

このちいさな女の子はもはやスウェーデンの英雄。理屈をこねたり、お兄ちゃんやお姉ちゃんに一生懸命ついていこうとしたり、怒ってセーターを切り抜いたり。お母さんとまじめぶったロッタちゃんのやりとりには、いまでも子育ての妙を思い出してほろっとさせられます。子どもの理屈って、ちゃんと聞いてあげることが一番なんですよね。

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