書店員が選ぶ、
こどもに読ませたい、
読んで欲しい本。
紀伊國屋書店 ゆめタウン広島店
奥野菜緒子

こんとあき
林明子 作
福音館書店 1,430円(税込)
生まれたときから一緒の大好きな友達との冒険は、電車の旅にワクワク、「こん、遅いなぁ」とハラハラ、犬にパクッとくわえられたときはクスッとしたり、いなくなったこんを心配したり。いろんな表情で読む姿と、思いやる気持ちの芽生えに子どもの成長を感じる絵本です。

きみとぼくがつくるもの
オリヴァー・ジェファーズ 作/ tupera tupera 訳
ほるぷ出版 1,980円(税込)
子どもと本を読むと、前はわからなかった言葉をいつの間にか理解していることに驚きます。いつかこの手から離れていく子に、今は全部の意味が伝わらなくてもいい。心に積もってこの先の人生で助けになるといい。そんなメッセージがたくさん込められている絵本です。
くまざわ書店 錦糸町店
佐々木彩

こすずめのぼうけん
ルース・エインズワース 作/石井桃子 訳/堀内誠一 画
福音館書店 990 円(税込)
思い出すのは、息子と図書館ではぐれた日のこと。外で静かに泣きながら待っているのを見つけ、帰って一緒に昼寝して…お母さんの手を離れて少し遠くへ行けるようになる頃の子どもが、こすずめに気持ちを重ねて真剣に読みます。母も同じです。

うみべのおはなし3にんぐみ
ジェイムズ・マーシャル 作/小宮由 訳
大日本図書 1,540円(税込)
仲良しの3人が、砂浜ヘピクニックに出かけてお話を作り、聞かせ合います。読めばまるで自分も3人と海辺にいるような、楽しいひとときを過ごせる本です。「読みもの」の書棚にありますが、声に出してだれかに聞かせてあげるのもおすすめ。
未来屋書店 幕張新都心店
石橋明子

ウエズレーの国
ポール・フライシュマン 作/ケビン・ホークス 絵 千葉茂樹 訳
あすなろ書房 1,540円(税込)
いじめられっこでいつもひとりぼっちのウエズレー。そんな彼が夏休みの自由研究で自分だけの文明を作ろうと思い立ち、「ウエズランディア」を作り上げるまでのお話。美しい色彩と想像力あふれる絵で、自由や学ぶことの素晴らしさが描き出されています。

地球のことをおしえてあげる
ソフィー・ブラッコール作・絵/横山和江 訳
すずき出版 1,760円(税込)
宇宙から遊びに来る友達のために、「地球」のことを説明する手紙を書く主人公。優しい語り口ながら、私たちの住むかけがえのない地球の素晴らしさを知り、大切にしたくなる絵本です。カバーを外して読むのもおすすめです。