健やかな絵本時間のために
家族の不調をととのえる
ハーブ&食べものの知恵
慌ただしい毎日を送っていると体調を崩しがち。
ちょっとした不調のときは、すぐ薬局や病院に行く前に、
まずは植物の力に頼ってみるのも手。
日々絵本を楽しむためには、健康が第一です。
ハーブや野菜、身近な食材には、私たちの健康に役立つ有効成分が備わっています。症状に合わせて日常に取り入れれば、自然治癒力が高まり、不調が緩和することも。植物療法は副作用が少ないので、子どもにも安心。ホームケアに最適です。
【植物療法を行う際の注意点】
- 植物療法は即効性のある現代医療とは異なります。心配なことがある場合は、すみやかに医師に相談してください。
- 持病や治療中、服用中の薬がある方は、必ず医師・薬剤師に相談してください。
- 妊娠している、あるいは妊娠している可能性のある方は、医師に相談のうえ、ご使用ください。
- 効能・作用には個人差があります。
- 植物療法は健康な成人を対象としています。子どもが使用する場合は、分量を減らし、体に負担がかからないようにしてください。
- 精油をマッサージとして使う場合は、事前にパッチテストを行うことをおすすめします。皮 膚のやわらかい部分に使いたいオイルを少量塗り、12〜24時間様子を見ます。赤みやかゆみなど異常が出た際は、使用を控えてください。
case1) 寝つきをよくしたい
【ゆず】
香り成分のリモネンが脳の興奮を鎮め、副交感神経を優位にさせます。入浴後、ベースオイルにゆずの精油を1滴垂らし、首まわりやデコルテに揉み込みましょう。深く深呼吸しながら爽やかな香りを吸い込めば、リラックスでき、良質な睡眠を促します。
【パッションフラワー】
和名は「チャボトケイソウ」。名前のとおり時計の文字盤のような見た目の植物です。鎮静作用のあるアルカロイドやフラボノイドが興奮しすぎた交感神経中枢を正常にととのえ、緊張やイライラを緩和。寝る少し前にハーブティーを飲めば、自然な眠りへと導いてくれます。
case2) 風邪のひき始めには
【葛】
葛の根には、血流を促すサポニンが豊富に含まれています。葛の根のデンプンのみで作られた本葛は、風邪のひき始めの強い味方。お湯で溶いた葛湯を飲めば、体が芯から温まり、不調が緩和されます。砂糖やハチミツなどの甘味をつけると、飲みやすくなります。
【エキナセア】
「世界三大ハーブ」「世界三大免疫植物」として知られるエキナセア。抗菌作用、血行促進、弱った免疫力を高めるなど、さまざまな作用があります
case3) イライラを鎮めたい
【ラベンダー】
ラベンダーには高い鎮静作用、抗ストレス作用があります。ベースオイルにラベンダーの精油を1滴垂らし、デコルテを優しくマッサージ。徐々にイライラした気持ちが鎮まり、心が落ち着いてくることでしょう。不安なときや、眠れないときにもおすすめです。
【セントジョーンズワート】
「天然の精神安定剤」とも言われるセントジョーンズワート。ヒペリシンなどの有効成分が脳の神経伝達物質のバランスをととのえ、感情的な気持ちを鎮めてくれます。イライラやキレやすい症状に。ハーブティーやサプリなどでとりましょう(抗うつ剤との併用はできません)。
case4) 疲労回復には
【味噌】
体のダルさを改善するビタミンB1や、体の修復に役立つアミノ酸を豊富に含んでいます。なかでも八丁味噌は長期熟成によりアミノ酸がより吸収されやすい状態になっているので、とくにおすすめ。味噌汁のほか、野菜につけたり、そのまま食べるのも◎。
【甘酒】
「飲む点滴」と言われるほど栄養価の高い甘酒。とくに米麹の甘酒は、ブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB群を豊富に含み、身体的疲労や脳の疲れをサポートしてくれます。市販のものを飲む場合は、砂糖不使用、米と米麹だけで作られた甘酒を選ぶようにしましょう。
case5) 集中力UP!
【ローズマリー】
特有の強く爽やかな香りには、記憶を司る脳の海馬を刺激する作用があります。また脳の血流量を増やし、集中力を高めてくれる働きも。ベースオイルにローズマリーの精油を1滴垂らして足や背中をマッサージしたり、アロマポットやお湯を張った洗面器に数滴垂らして香りを楽しむのもよいでしょう。
精油をマッサージに使う際は…
精油を肌に直接つけると、皮膚に刺激を与えます。マッサージなどに使用する場合は、ベースオイルで薄めてから使いましょう。
用意する物:ベースオイル(ホホバオイル、スイートアーモンドオイルなど)、お好みの精油
- ベースオイルを手のひらに500円玉程度用意する。
- 1に精油を1滴垂らす。
- 手のひらの中でよく混ぜ、そのままマッサージに使用する。
【教えてくれたのは】
植物療法士 森田敦子(もりた あつこ)
日本での植物療法士の第一人者。サンルイ・インターナッショナル代表。大学卒業後、航空会社の客室乗務員の仕事に就くも、ダストアレルギー気管支喘息を発病。その治療として植物療法に出合い、驚く程の効果を実感。フランス国立パリ第13大学で植物薬理学を本格的に学ぶ。2003年日本バイオベンチャー大賞近畿バイオインダストリー振興会議賞受賞。植物の研究・オリジナル商品の開発を手がける。食の月刊誌『味の手帖』でコラム「タネもシカケもある話」を連載中。

~information〜

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