図書館員が選ぶ、
こどもに読ませたい、
読んで欲しい本。

図書館員

海老名市立有馬図書館 サブチーフ

上 宏美

新版 ロバのシルベスターとまほうの小石

ウィリアム・スタイグ 作/せたていじ 訳
評論社 1,430円(税込)

何度読んでも、シルベスターのピンチにはらはらし、両親の絶望と悲しみには心が痛みます。でも、結末のこれ以上はなにも「のぞむことがありません」という一家の幸せに大きく安堵し、笑顔になります。幸せって何だろうと考えるときに必ず思い出す絵本です。

あまがえるの たんじょう

たてのひろし 作/かわしまはるこ 絵
世界文化社 1,540円(税込)

あまがえるの躍動感あふれる姿態も、おたまじゃくしから生えてきた柔らかでか細い足も、水滴の一つ一つも全てがみずみずしく、まるで命がきらめくかのように描かれています。生物画家かわしまはるこ氏の絵の隅々までお子さんと一緒にお楽しみにください。

文京区立小石川図書館 学校図書館支援員

面来美保

子どもといっしょに読みたい詩 令和版

水内喜久雄 編著
PHP研究所 2,420円(税込)

この本では100編の詩が収録されています。日常の中で感じていることなどが、子どもにも分かりやすい言葉で書かれています。声に出して読むことの楽しさや言葉がくれる力を感じることができます。ふだんの生活の中に豊かな詩がありますように。

はくぶつかんのよる

イザベル・シムレール 文・絵/石津ちひろ 訳
岩波書店 1,980円(税込) 

静かな夜の博物館。一匹の蝶が展示室から飛びだします。それを合図に、はく製の動物や標本の昆虫たちが目を覚まし、動き出します。繊細で美しい絵が印象的な絵本です。この世にある美しいものの存在をそっと伝えてくれる一冊です。

松阪市松阪図書館 チーフ

吉野扶紀

ペロのおしごと

樋勝朋巳 作
小学館 1,540円(税込)

犬のペロは飼い主のおかあさんが大好き。おかあさんにネックレスをプレゼントするために仕事を探しに行きますが…。一大決心をしてにほんの足で立ち上がり、首輪を外してと意気込むペロですが仕事は失敗ばかり。そんなペロを応援したくなる一冊です。

もぐらとずぼん

エドアルド・ペチシカ 文/ズデネック・ミレル 絵/うちだりさこ 訳
福音館書店 1,430円(税込)

欲しいものがあった時自分ならどうするでしょうか。このお話のもぐらは青いズボンを手に入れるために、一から作ることになります。わからないことは教えてもらい、一人でできないことは様々な生き物の力を借りながらすてきなズボンを作り上げるのです。

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