図書館員が選ぶ、
こどもに読ませたい、
読んで欲しい本。

図書館員

北本市立こども図書館 スタッフ・絵本専門士

清水玲子

ピンク、ぺっこん

村上康成 作・絵
徳間書店  1,430 円(税込)

ピンクは、春に生まれたばかりのヤマメの子ども。大好物のカゲロウを他の魚に取られてしまったり、釣り針にかかったり、毎日生きることに必死です。自然界で繰り広げられるドラマはドキドキの連続。その中で成長していくピンクを応援したくなる一冊です。

どしゃぶり

おーなり由子 文/はたこうしろう 絵
講談社  1,540 円(税込)

青い空と影のコントラストや、向かってくるような黒い雲は、何か起こりそうでワクワクします。さらに、オノマトペの響き、地面やアスファルトのにおいは、五感にダイブしてくるよう。ずぶ濡れになってはしゃぐ少年の楽しさや興奮を一緒に体感できる一冊です。

玉野市立図書館 図書館司書

池上沙也花

たべるってたのしい ! すききらいなんて だいきらい

櫻井敦子 絵/堤ちはる 監修
少年写真新聞社  1,980 円(税込)

小さい頃、食わず嫌いがあった私に、母は食べやすいように工夫して料理をしてくれていたのを懐かしく感じます。この本を図書館で子ども達に読み聞かせをした際「今日からピーマン食べる」と言ってくれました。苦手なものを食べてみようと思える食育絵本です。

せかいいちれいぎただしいかいじゅう ボンバルボン

キューライス 作
小学館  1,540 円(税込)

海から現れた巨大な怪獣が実はとてもいいこ、というギャップが面白く、読み聞かせでも大人気の絵本です。お辞儀をする、大きな声でお礼を言うなど子どもに真似してもらいたい行 動が自然に盛り込まれているので、ぜ ひ親子で一緒に読んでもらいたい一冊です。

高根沢町図書館 学校担当スタッフ

渡辺真樹子

わすれていいから

大森裕子 著
KADOKAWA 1,650 円(税込)

猫の目線で男の子の成長が語られています。この本を手にした時の年齢によって様々な感じ方があるでしょう。男の子が成長するにつれて一緒にいる時間は短くなっていく。愛嬌のある猫の描写と短い文に込められた想いが相反して余計に胸を揺さぶられます。

まるごとうちゅうカレー

チョーヒカル 作・絵
PHP研究所  1,650 円(税込)

実に色鮮やかな太陽系の惑星が次々と鍋に放り込まれていきます。細部まで丁寧に描かれた絵とスケールの大きなお話の対比が面白いです。「ベリベリリ」「シャクシャク」などの楽しい効果音もぜひ味わってください。

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