フジッコ㈱代表取締役社長

福井 正一

ふくい まさかず

福井 正一

神戸市出身。東北大学大学院農学研究科修士課程修了。花王(株)に入社後、フジッコ(株)に入社し、2004年に代表取締役社長に就任。昆布や豆など伝統食の知恵を活かした安心安全な商品で食を支える。

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50歳で初めて父親となった私には、子育ては戸惑いの連続です。愛娘を「可愛いお孫さんですね!」と言われ、同級生の父兄の頭はふさふさです。でも絵本は世代を超え、いつの時代も平等に感動を与えてくれる素敵な宝物です。

あたごの浦 讃岐のおはなし

あたごの浦 讃岐のおはなし

脇和子 脇明子 再話/大道 あや 絵
福音館書店 990円(税込)

地方ごとに語り継がれるお話があります。これは瀬戸内の海辺で美しい月夜の下で魚たちが宴を催す様子を描いた昔話です。幼少の頃、夏の終わりは必ず小豆島で過ごしました。この絵本を手にするたびに、松林の先に広がる穏やかな瀬戸内の海を思い出します。使われる方言も宴の楽しさを引き立てています。

だじゃれ日本一周

だじゃれ日本一周

長谷川義史
理論社 1,430円(税込)

私はだじゃれ好きです。その影響で娘も幼稚園で「しまったしまった、しまくらちよこ」とよく言っていたそうです。さすがわが娘。しかし、世代間ギャップには要注意です。この絵本なら心配ありません。本棚にこの絵とそっくりな絵本があり、「この“しばけんのチャイ”は誰からもらったの?」と聞くと、亡き父と判明。好みが同じ?だじゃれも父譲りか・・・?

おおきな木

おおきな木

シェル・シルヴァスタイン 作/村上春樹 訳
あすなろ書房 1,320円(税込)

原題は「The Giving Tree」。登場人物は、木と少年だけ。少年に与え続ける木を描いた作品。8歳の娘がどんな感想を持つのか興味があり手にしました。私は木が無償の愛を与え続ける母親の存在に映りました。しかし、妻も娘も受け止め方は様々です。海外でも文化的背景によっても受け止め方がそれぞれ異なる点は興味深いです。娘が大人になってこの本を再び読んだ時、どんな感想をもつのか、聞いてみるのが楽しみな一冊です。

あるきだした小さな木

あるきだした小さな木

テルマ・ボルクマン 作/シルビー・セリグ 絵/花輪莞爾 訳
偕成社 1,540円

妻の幼少時代お気に入りの1冊。森の中に根を生やしていた小さな木が自分の根っこを土から抜いて歩くという奇想天外な物語。セリグの素敵な絵からもいかにも妻の好きそうなお話だと思いました。娘も同じく大好きといいますから、きっと娘も旅好きで自由な女性になるのだろうと、この絵本を通して感じています。

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