パティシエ エス コヤマ オーナーシェフ
小山 進
こやま すすむ
1964年京都生まれ。2003年、自然豊かな兵庫県三田市に「パティシエ エス コヤマ」を開業。フランスの権威あるコンクールで10度最高位獲得。その他国内外のコンクールで多数の受賞歴を持つ。
子どもたちがものづくりの感性を養える一番大切な幼少期に、できるだけ想像力を育める楽しい絵本を読んで欲しい。現実とはかけ離れた絵本でも、その話の中から大きな夢を描いて彼らの未来の仕事で何らかの夢を実現させてくれたら嬉しいな。
100かいだてのいえ
いわいとしお 作
偕成社 1,320円(税込)
キャラクターや背景デザインも細かく素敵な色彩で、子どもたちは集中力を持って発見できる楽しさを感じるだろう。さらには読むたびに新たな発見を繰り返すこともできる。シリーズでは、地中や沼など我々が容易に知ることができないテーマを縦使いの仕掛けで表現している、このセンスに脱帽だ。
セミくんいよいよ こんやです
工藤ノリコ 作・絵
教育画劇 1,320円(税込)
幼少期の自然豊かな暮らしが、今もなお創作表現に大きな影響を与えてくれている。この絵本は、ほとんどを土中で過ごす蝉の一生を、色んな昆虫の祝福を交えて表現しており、「いよいよ」の想いが込められている。子どもたちが昆虫に興味を持っていただけるきっかけになればと願っている。
なにをたべてきたの?
岸田衿子 文/長野博一 絵
佼成出版社 1,430円(税込)
真っ白な豚が食べ物によって色が変わることを表現したユニークな作品。食べ物以外で、子どもたちの身の回りにある色んな物を食べると、しろぶたくんはどんな色になるのか? 想像して色彩を楽しく学ぶこともできる。大人の伴走次第で、子どもたちが色んな想像力を育むことができる素敵な絵本だ。
そらまめくんのベッド
なかやみわ 作・絵
福音館書店 1,100円(税込)
自分の大切なものを人に貸してあげるという行為には大きな心と勇気がいる。この絵本では、そらまめくんがさまざまな経験を通じて人に分け与えるという気持ちを持つことができた。経験から学びとる答えは一つではない。色んな道があることを、一緒に読む大人の経験を交えて伝えていただきたい。